猫の帰還 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
スマーティー賞受賞
出征した主人を追って旅を始めた黒猫は、戦禍のイギリス各地でさまざまな人と出会う。戦争によってゆがめられた人々の生活、絶望や挫けぬ勇気が、猫の旅によって鮮やかに浮き彫りになる。厳しい現実を描きつつも人間性への信頼を失わない、感動的な物語。戦争文学の第一人者ウェストールによる忘れがたい作品。
内容(「BOOK」データベースより)
1940年春。空軍パイロット、ジェフリーの出征に伴い、妻のフローリーは飼い猫ロード・ゴートを連れて田舎に疎開した。だが田舎の家になじめないロード・ゴートは、不思議な第六感に導かれ、ジェフリーを求めて旅を始めた。転々と居場所が変わる主人を追って、猫は、さまざまな人に出会い、飼われながら旅を続けていく。夫の戦死に絶望する若い未亡人、軍隊こそわが居場所だと誇る軍曹、住み慣れた古い街が空襲で炎上し途方に暮れる老人、黒猫は幸運を運んでくれると固く信じる若い兵士…戦争によって変わってしまった普通の人々の暮らし、その苦しみと、厳しい日々にも挫けない勇気とが、猫の旅を通して鮮やかに浮かび上がる。そしてジェフリーもまた、「戦争という暗いトンネル」の中で、変わってしまっていた。だが、最後にただ一つ変わらなかったものは…?イギリスの戦争文学の第一人者ウェストールが描く、忘れがたい印象を残す物語。イギリス・スマーティー賞受賞作。十代以上。
伯爵と一輪の花 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
バーナデットは追いつめられていた。成り上がりの父親が、上流階級の仲間入りをするため、娘を貴族に嫁がせようとしていたのだ。好きでもない相手と生涯をともにするなんて考えられない!そんな彼女に救いの手を差し伸べてくれたのは、冷酷で悪名高いラミレス伯爵だった。彼女の窮状を知り、結婚を申し込んでくれたのだ。伯爵に想いを寄せていたバーナデットは喜んで承諾するが、じつは伯爵には美しい婚約者がいて…。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
パーマー,ダイアナ
ロマンス小説界のトップ作家。総発行部数は4000万部を超え、NYタイムズを含む各紙ベストセラーリストの常連。新聞記者を16年つとめた経験を持つ。その後45歳にして大学に入り、歴史学の学位を取り、現在も大学院で学んでいるという。ジョージア州で家族とともに暮らす
香野 純
英米文学翻訳家。ミステリ、ロマンス、児童書などさまざまな分野の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
高慢と偏見 下 ちくま文庫 お 42-2 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
「世界一高慢でいやなやつ」と思われていたダーシーの、別人のような丁重な態度に驚き戸惑うエリザベス。一度プロポーズを断わった私に…。妹リディアの不始末、ダーシーの決然とした行動、キャサリン・ド・バーグ夫人の横車…。エスプリあふれる笑い、絶妙の展開、そして胸を打つ感動。万人に愛される英国恋愛小説の名作中の名作。オースティン文学の真髄を伝える清新な新訳でおくる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
オースティン,ジェイン
1775‐1817。イギリスの小説家。おもに結婚話を題材とした、平凡な日常生活のドラマを皮肉とユーモアをもって描き、完璧な芸術へ高めたと言われる
中野 康司
1946年神奈川県生まれ。青山学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
公爵家の相続人―シャーロック・ホームズの愛弟子 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
ネロ・ウルフ賞受賞の人気シリーズ第6弾!
前作『エルサレムへの道』のパレスチナで密偵として活躍したアリーが、ホームズとメアリを訪ねてきた。彼はイギリスの貴族で、一族の苦境を助けてほしいと言う。二人が壮麗な館で遭遇したものは?
内容(「BOOK」データベースより)
ホームズとメアリは自宅に思いがけない客を迎えた。前作『エルサレムへの道』のパレスチナで、二人に協力して密偵として活躍したアリーだ。実は彼はイギリスの貴族で、同じ密偵だった一族のマフムードことマーシュ卿の苦境を助けてほしいと言う。二人はさっそくマーシュ卿の住むジャスティス・ホールを訪ねる。年代を経た壮麗な屋敷で、マーシュ卿は兄のボーヴィル公爵家の悲劇を語りだした…。殺人?陰謀?名門貴族の館を揺るがす悲劇。ホームズとメアリの捜査が暴いた真実は。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (文庫)
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長く続いた戦争のため、放射能灰に汚染され廃墟と化した地球。生き残ったものの中には異星に安住の地を求めるものも多い。そのため異星での植民計画が重要視されるが、過酷で危険を伴う労働は、もっぱらアンドロイドを用いて行われている。また、多くの生物が絶滅し稀少なため、生物を所有することが一種のステータスとなっている。そんななか、火星で植民奴隷として使われていた8人のアンドロイドが逃亡し、地球に逃げ込むという事件が発生。人工の電気羊しか飼えず、本物の動物を手に入れたいと願っているリックは、多額の懸賞金のため「アンドロイド狩り」の仕事を引き受けるのだが…。 映画『ブレードランナー』の原作として知られている、フィリップ・K・ディック1968年発表の傑作長編。著者は1982年、53歳で亡くなった。皮肉にもこの年に公開されたこの映画作品により、彼は一躍スターダムにのしあがることとなった。 ディックの作品には、SF小説でありながら、登場人物の人間関係、恋愛、家族のきずななどが見事に盛り込まれている。この物語も単なる賞金かせぎとアンドロイド8人のバトルで終わってはいない。人間とアンドロイドの違いを通して、人間とは何かを考えさせられる作品だ。(石井和人)
内容(「MARC」データベースより)
第3次世界大戦後、汚染された地球では動物を所有する事が地位の象徴とされた。リックは賞金狙いのハンターとして火星からのアンドロイドを追う。カルト映画「ブレードランナー」を英文で読む。〈ソフトカバー〉
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グレート・ギャツビー (文庫)
Synopsis
Set in the post-Great War Long Island/New York world of the rich. The narrator, Nick Carraway, sympathetically records the pathos of Gatsby's romantic dream which founders on the reality of corruption, the insulated selfishness of Tom and Daisy, and the cutting edge of violence.
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In 1922, F Scott Fitzgerald announced his decision to write "something new--something extraordinary and beautiful and simple, intricately patterned". That extraordinary, beautiful, intricately patterned and, above all, simple novel became The Great Gatsby, arguably Fitzgerald's finest work and certainly the book for which he is best known. A portrait of the Jazz Age in all of its decadence and excess, Gatsby captured the spirit of the author's generation and earned itself a permanent place in American mythology. Self-made, self-invented millionaire Jay Gatsby embodies some of Fitzgerald's--and his country's--most abiding obsessions: money, ambition, greed and the promise of new beginnings. "Gatsby believed in the green light, the orgiastic future that year by year recedes before us. It eluded us then, but that's no matter--tomorrow we will run faster, stretch out our arms farther... And one fine morning--" Gatsby's rise to glory and eventual fall from grace be comes a kind of cautionary tale about the American Dream. It's also a love story, of sorts, the narrative of Gatsby's quixotic passion for Daisy Buchanan. The pair meet five years before the novel begins, when Daisy is a legendary young Louisville beauty and Gatsby an impoverished officer. They fall in love, but while Gatsby serves overseas, Daisy marries the brutal, bullying but extremely rich Tom Buchanan. After the war, Gatsby devotes himself blindly to the pursuit of wealth by whatever means--and to the pursuit of Daisy, which amounts to the same thing. "Her voice is full of money," Gatsby says admiringly, in one of the novel's more famous descriptions. His millions made, Gatsby buys a mansion across Long Island Sound from Daisy's patrician East Egg address, throws lavish parties and waits for her to appear. When s he does, events unfold with all the tragic inevitability of a Greek drama, with detached, cynical neighbour Nick Carraway acting as chorus throughout. Spare, elegantly plotted and written in crystalline prose, The Great Gatsby is as perfectly satisfying as the best kind of poem. Perry Freeman, Amazon.com
--このテキストは、
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タイタンの妖女 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
すべての時空にあまねく存在し、全能者となった彼は人類救済に乗り出す。だがそのために操られた大富豪コンスタントの運命は悲惨だった。富を失い、記憶を奪われ、太陽系を星から星へと流浪する破目になるのだ! 機知に富んだウィットを駆使して、心優しきニヒリストが人類の究極の運命に果敢に挑戦した傑作!
運命に導かれて (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
殺人の濡れ衣をきせられ、キャリアを捨て、名を変えて、シアトルでエアロビのインストラクターとして働くマーゴットに忍び寄る不気味な影。部屋を荒らされ、玄関に犬の死体と大量の血が。そんな彼女に惚れ、力になろうとする私立探偵のデイビー。マクラウド。常に冷静な彼にマーゴットも惹かれていく。ふたりの関係は情熱的な恋へと燃えあがり、激しい官能の世界に溺れるようになる。それをじっと見つめる狂気の眼。やがて、彼らの周辺でふえていく不審な死体。非常に官能的でセクシーなロマンティック・サスペンス。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マッケナ,シャノン
保険会社の臨時職員、シンガーなどを経て執筆活動を開始。ローリー・フォスターら人気作家と競演したエロティック・ロマンスのオムニバス“All Through The Night”でデビューを果たし、ロマンス界の新星として注目を集めている。現在は夫とともに南イタリア在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス (単行本)
日経BP企画
ザ・ゴール 2 思考プロセス
昨年5月の発売後にベストセラーになった『ザ・ゴール』の続編。前作で紹介したTOC(制約条件の理論)を単なる生産管理の手法から、マーケティングや経営全般の問題解決にも適用できる思考法へと発展させている。 前作と同じように小説形式で、読みやすさは健在だ。前作では工場閉鎖の危機を救った主人公が、今回は副社長としてグループ会社の経営再建に立ち向かう様子が描かれている。 この本を読めば、「変化を起こし、実行に移すための手法」を自分で体験したかのように理解できるというのがウリ。現在、日本では政治や企業活動を問わず、改革を唱えるだけで現実は何も変わっていない場合が多い。精神論ではない具体的な手法こそ、改革を推進する人々に広く役立つはずだ。
(日経ビジネス 2002/03/11 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
内容(「BOOK」データベースより)
前著『ザ・ゴール』で、工場閉鎖の危機を見事に救ったアレックス。それから10年が経ち、ユニコ社多角事業グループ担当副社長として手腕を振るっていた。そんな彼をグループ会社の売却問題、家庭の問題など次々と難題が襲う…。ジョナに授けられた問題解決手法で、再び危機を乗り越えることはできるのか。
わたしたちが孤児だったころ (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
上海の租界に暮らしていたクリストファー・バンクスは十歳で孤児となった。貿易会社勤めの父と反アヘン運動に熱心だった美しい母が相次いで謎の失踪を遂げたのだ。ロンドンに帰され寄宿学校に学んだバンクスは、両親の行方を突き止めるために探偵を志す。やがて幾多の難事件を解決し社交界でも名声を得た彼は、戦火にまみれる上海へと舞い戻るが…現代イギリス最高の作家が渾身の力で描く記憶と過去をめぐる至高の冒険譚。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
イシグロ,カズオ
1954年11月8日長崎生まれ。1960年、5歳のとき、家族と共に渡英。以降、日本とイギリスの2つの文化を背景にして育つ。ケント大学で英文学を、イースト・アングリア大学大学院で創作を学ぶ。1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年に発表した『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞。1989年には長篇第3作の『日の名残り』でブッカー賞を受賞した。1995年の第4作『充たされざる者』の後、5年ぶりに発表した本書は英米で非常に高く評価され、ベストセラーとなった
入江 真佐子
国際基督教大学教養学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)